設立4周年のごあいさつ
2024年3月11日、東日本大震災の発生から13年を迎えました。
また今年は、元旦から能登半島地震により多くの方が被災され、大変な年始となりました。
心よりお見舞いを申し上げますと共に、被害に遭われた皆さまの一日も早い復興をお祈りしています。
私たち白鳥の森は、2020年の設立から4周年を迎えました。
4月には5度目の改正となるDV防止法が施行され、保護命令の対象に精神的DVが含まれることとなっています。
また『困難な問題を抱える女性への支援に関する法律』も同じく4月に施行されます。
これまで婦人保護事業の根拠法としてきた売春防止法からの脱却、そして新たな女性支援の枠組みとして人権保障・権利擁護・自己決定の尊重を目的とした「女性福祉」の構築をめざします。
私たちも民間団体として女性が直面する困難に立ち向かい、力を尽くす所存です。
昨日、DV被害者や虐待被害者が最も危機感を抱いている「離婚後共同親権制度の導入」の国会審議が3月14日から始まるという情報が入ってきました。
8,000通を超えるパブコメの2/3が反対であり、慣例では全会一致で採択される法制審議会が数の力で押し切られ採択されたうえ、3月8日に閣議決定された法案が早1週間も経たないうちに審議開始という異例の拙速さです。
DVや虐待のある家庭から子を連れて避難した被害者に対し、「実子誘拐」「連れ去り」と右手で殴りかかりながら、「共同親権」を求め左手で握手しようとしてくる人たちと、どのようにして共同して親権を行使できるでしょうか。
誰のための制度でしょうか。
一方が拒否しても裁判所が共同親権を命じることは、本当に子どもの福祉に適うのでしょうか。
共同親権運動は、男女平等推進運動に対するバックラッシュのひとつという見方もできると思います。
暴力被害を受けてもその場から逃げられないようにし、家父長制の復活を狙っているのかもしれません。
今このときも、再び暴力の支配下に引き戻されるのではと不安な思いで過ごされている被害者さんが大勢いらっしゃいます。
私たちはそんな被害者さんと共に戦い、何があっても守り抜くという固い決意で今後も支援を続けて参ります。
【◆change.org◆←共同親権に反対する署名活動にご協力をお願いいたします。】
いつも私たちの活動にご理解いただき、ご寄付や支援物資をお送りいただくという形で白鳥の森を通して被害者支援に携わってくださっている皆さまに、心からお礼申し上げます。
皆さまからのご支援・ご協力なしに、私たちの支援は成り立ちません。
これからも一人でも多くの被害に遭われた方々を支援できるよう、引き続きご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
末筆になりましたが、皆さまのご健康と益々のご活躍をお祈りし、4周年の挨拶とさせていただきます。