CCJA2023入賞のお知らせ
この度、弊団体代表理事である野口登志子が「チャンピオン・オブ・チェンジ2023(CCJA)」において入賞者に選出されました。
去る12月12日には東京都文京区で授賞式が開催され、白鳥の森からは2名の理事が応援に駆けつけました。
当日の野口のスピーチ原稿の掲載が許可されましたので、本文末尾に掲載いたします。
ご一読いただけましたら幸いです。
実は目立ったり注目されたりといったことが極端に苦手な野口。
また、DV被害者支援という業務に携わっている関係上、あまり表立った露出は控えるようにしてきました(加害者からの逆恨みなどで、団体・スタッフ、何より相談にいらしている被害者さんに危険が及ぶことを避けたいとの思いが強いためです)。
ですがスピーチにもあるように、被害者さんの思いを届けるためにも、今回受賞させていただくことを決意しました。
当日は苦手な写真撮影、スピーチ、名刺交換など、日頃の業務とは違った緊張の連続だったようですが(周りにはそんなふうに見えないのですが)、JWLIスタッフの皆さまの温かな励ましのおかけで、無事授賞式やトークセッションを終えることができました。
改めまして、心よりお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
このような素晴らしい賞をいただいたことは、支援させていただいている被害者さんにとっても励みになると思いますし、スタッフの一員としても誇らしい気持ちでいっぱいです。
これからも一人一人の相談者さんと真摯に向き合い、丁寧な支援を続けて参ります。
引き続き、皆さまからのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
事務長 山口 凜
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実は今回、この賞をいただくことをすごく悩みました。
とても光栄なことですが、私がしているDV被害者支援は被害者さんが主役だからです。
DV被害者支援では、暴力で力を奪われた被害者さんが再び立ち上がることが何より素晴らしいことです。
私はそのお手伝いをしているだけなので、脇役の私が華やかな場に出て賞をいただいて良いのだろうか、おこがましいのではと、ずっと思いを巡らせ、葛藤していました。
そんなときに私が相談したのが、実は今まさしく支援をしている被害者さんでした。
するとその方が、「野口さん、是非受賞して。野口さんが私たちを支援したことが素晴らしい、尊いことだと評価されることは、私たちが助けられたことも尊いことなんだと思えるから。私たちのためにもらって」と言ってくださったのです。
私は感動しました。
結局、私は相談者さんのその言葉でこの賞をお受けしようと決めました。
私にこんな勇気をくれる被害者さんの素晴らしさを多くの方にお伝えしないといけない、DV被害者さんは弱い人でも可哀想な人でもない、ただ理不尽な暴力により本来の力を奪われているだけだということを、皆さまにわかっていただこうと思いました。
今回のことで、支援するだけの人も、されるだけの人もいない、人は助け助けられ支え合って生きているということを改めて実感しました。
そしてスタッフからも、「がんばれ!アンタはやれば出来る子や」とおだてられて、最後はもう張り切って出てきてしまいました。
フィッシュ・ファミリー財団の皆さまのおかげで、こうして様々な分野で活躍されている方々にお会いできたこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
今回いただいた賞が、白鳥の森スタッフの励みや被害者さんの力になってくれるものと信じて、また明日から被害者さんお一人お一人に寄り添って支援して参ります。
野口 登志子
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