設立5周年のごあいさつ
2025年3月11日、東日本大震災の発生から14年を迎えました。
昨年の元旦に発生した能登半島地震も含め、今なお過酷な生活を強いられている皆さまに心からお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復興をお祈りしております。
コロナ禍の2020年3月11に生まれた白鳥の森は、今日5歳を迎えることができました。
代表の私を含め3人の相談員で始めた団体が、今では19人の大所帯です。
今日まで白鳥の森がめざす支援を続けてくることができたのは、私たちの活動を理解して応援し続けてくださった皆さま、行政機関や関係各所、マスメディアの皆さま、そして何より白鳥の森を見つけ、ご相談くださった皆さまおかげです。
ここに改めて深く感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
そして、いつも労力を惜しまずご相談者さんに真摯に向き合い、尽力してくれているスタッフのみんなにも感謝を伝えたいと思います。最高のチームワークだと自負しています。
最近は当団体の男性被害者支援が注目を浴び、新聞・ラジオ・テレビ・ネットニュース等で取り上げられる機会が増えました。
私が鳴門市役所でDV被害者支援を始めた当初から、そして白鳥の森設立以降も当然のものとして取り組んできた男性被害者支援に対して、社会の認知が高まっていくことを喜ばしく思うと同時に、それほどまでに日本における男性のDV被害は見落とされ、支援の手が届いていなかったのか…、と愕然とする思いです。
私たちはDV被害者支援をおこなう団体です。
DV被害者支援に男女差別があってはなりません。
誰もが暴力被害に遭わず健全なパートナーシップが築かれるよう、そして日本の男性DV被害者支援が拡充することを願ってやみません。
これからも目の前の相談者さんお一人おひとりと向き合いながら、理不尽な暴力によって傷つけられた白鳥たちが安心・安全な場所で羽を休め、再び自らの力を取り戻して大空へ力強く羽ばたいていける、そんな温かい森であり続けたいと思っております。
引き続き、皆さまからのご理解・ご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
末筆になりましたが、皆さまのご健康と益々のご活躍をお祈りし、5周年の挨拶とさせていただきます。
代表理事 野口 登志子
