11月の月例報告。

【11月の報告】
①10月からの継続支援人数   18名
②新規相談受理人数        3名
③11月に終結した人数      0名
④12月への継続支援人数    21名
⑤ご寄付の件数          1件 

男性の心身の健康に目を向け、ジェンダー平等社会について考える「国際男性デー」(毎年11月19日)に合わせ、大学生を中心とした徳島県内の若年男性を対象に、「男らしさ」をテーマにしたアンケート調査が徳島新聞社によって実施されました。
そして、そのアンケート調査報告記事のサイド記事として、白鳥の森代表の野口のインタビュー記事が掲載されました。
(記事を読まれていない方は、ぜひ読んでから下の駄文に進んでください(゚∀゚ )エヘ )

徳島新聞 2020年11月21日

僕も若い頃は異常なほど「男らしさ」を追求していた時期がありました。
男が外で働いて、女は家のこと(男と子どもの世話)だけしていればいい、家族を養ってこそ一人前の男だ。と。
あぁ、ダサい…。ダサすぎるし、お前は何様やねん、と今では思います。
でも、この考え方がダサい(というか、危険⚠)だと気づいていない人たちは、そもそも「男らしくあること」の何が悪いのかわからないのだろうな、とも思うわけです、経験者としては。

こういう話をしていると、「なぜそこまで考え方が変わったの?」と聞かれることがあります。
僕は2012年から配暴センターの相談員として稼働し、そこで多くのDV被害者さんを見てきました。
そして被害者さんを通して、DV加害者の考え方や支配:被支配の関係に陥ることの恐ろしさを知りました。
これまで自分がこだわってきた「男らしさ」(あるいは相手に求める「女らしさ」)がどれほど危険なものであるか、相手だけでなく自分をも苦しめているのかに気づくことができたのです。
前述の「男が外で働いて―」というのも、無意識のうちに女性を下に見ていたのだということにも気づきました。
意識してそう考えているつもりはなくても、その考え方はそういうことになるのだと。

人は生まれてから無意識のうちにジェンダーのシャワーを浴びて育ち、それぞれの価値観が形成されていきます。
アンケートでも、「男らしさよりも自分らしく生きる方が大事」と答えている10代の若者もいれば、同じ10代でも「一家の主となるために―」と、今からDV加害者予備軍のような回答をしている人もいました。
「上」がいれば「下」がいて、「主」がいれば「従」がいます。
夫婦やパートナーは対等で平等な関係であるべきです。
そこに上下も主従も支配も必要ありません。
(いやいやそれは必要だろ、という人はDV加害者か加害者予備軍です。)

記事にもあるように、僕も大人の男性として「男らしさ」にとらわれず自分らしく生きるジェンダーロールを示していけるようになりたいです。

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